「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0 」
小学校の講演会で薦められて購入。この講演会では、この本の話と、「継次処理」と「同時処理」の話などがありました。
Contents
本の感想
先生がこの本をお薦めしてくださった理由
いろんな資質がある子どもがいて、自分の子どもが、ふつうの子どもにできることができない時に、どうしてできないのか、どうしたらできるのか、を悩むよりも、その人それぞれの資質にあった考え方の癖などをつかんで、それをもとに日々の生活や職業選択に生かしていく方がいいのでは、という話の中で紹介されていました。(特に、お母さんが、キイキイ子どもを怒ることが無いように、との配慮と思われ…)
読んでみて 「出来不出来なのか、向き不向き」なのか
「あなたはこういう人ですね」「マーケティング向いてます」など、ある意味、占いの結果を見ているみたいで、ワクワクする感じの本でした。
「<最上志向>の人は、常に問題修復が求められる仕事は向いていません。<回復志向>の人に任せましょう。」 を見たとき、世の中、デバッグが向いている人がきちんといて、そういうのが向かない人間(正直、私)もいるんだよ、と、心理学ベースの本に書いてあるのは、人の「出来・不出来」ということもあるだろうけれども、「向き・不向き」があるんだと言ってもらえて、何かうれしい感じがするのでした。
「お互い」知っておいた方がよいこと
好きなことがはっきりしている人の場合は、こういう本は不要なのかなとも思いますが。
人間万能ではない、ということで、各人の「向き不向き」の特性を、関わりのある者同士が知っておくのは、本当に生きやすさにつながると思うのでした。
学校では、こういう特性の話を、先生方も勉強していらっしゃる所とのこと。社会がいつそうなるのか、数十年後…でしょうか。でも、いつかは、よくなるはず。
「継次処理」と「同時処理」の話
講演の中で、ある図形を描く、というテストを参加者皆で受けてみました。そのテストの結果を見ると、その人が「継次処理」タイプか、「同時処理」タイプかがわかるそう。
「同時処理」タイプは、「学校の先生の7割(他の講演会でテストしたときの話)」、「全体との関係を見て物事を処理する」「効率が良い」とのこと。
「継次処理」タイプは、「今、ここに注目」し、「結果が間違っても気にせず」、「効率の良さを求めない」、「無駄に見えることをやっているが、いつか役に立っている」、「プログラマー向き」、「イノベーション起こすタイプ」とのこと。
このタイプの結果を聞くと、私は「同時」かと思いましたが、テスト結果は、先生ズバッと「あなたは、継次」とのこと。効率が良いことが好きなんだけど…。(スパッと2タイプに分かれるわけではないので…)
どちらが良いわけではないけれど
学校では、「同時処理」の先生が、効率が良いやり方を説明し、同時処理の子どもたちは、理解をし、効率よく済ませるので、「継次処理」タイプが取り残され、「出来ない子」となりがち。「同時処理」の説明方法は、「継次処理」には、理解しづらい説明方法のため、なおさらお互いにわからない…という状況になるそう。また逆もしかり。
飲み込みやすい説明方法がある
「継次処理」は、時間に沿った説明方法がわかりやすいそう。
これは、きっと、学校だけでなく、会社や社会でも、ある程度の人たちは、全体から入った方がわかりやすく、それが響かない人たちも一定数いる、と、何か、学校の講演を聞きに行ったのに、自分の仕事にも関係することだなと思ったのでした。
本当に、全然、お互いに話が通じない経験(話す順番が違うだけで衝突するなど)があったので、「このせい」と言っていいのかは、わからないけれども、通じないことがあるという前提がわかっているだけでも、心穏やかに居られたのではないか、と、思ったり。
でも、こういう話は、仕事をしていないか、仕事を休める人しか聞けないのは、もったいないなと思うのでした。(人事研修で聞けそうな話とも思いますが)