リーダーの本棚で紹介されていたので、読んでみました。
本多静六は明治神宮の森を作った人として、テレビで名前を聞いたことがあったのですが(ときの総理が「日本の神社仏閣には杉並木が当然(東照宮などのイメージ)」と押してきたのを、「関東では無理!(気候が合わない)」と説得した頭のいい強い男のイメージ)、お金の話もしたり、姉妹書で、「人生計画の立て方」もあり、マルチな人だったのね、と、初めて知ることに。
貧乏でも給料の4分の1を必ず貯金しつづけ、まとまったお金を将来有望なところに投資していくことで、サラリーマン(大学教授)でも、巨万の富を得られるのだから、最初のがまん、習慣づけ、計画だけでなく、努力をしっかりすること、といった内容。
たとえば、
「二億円をこしらえる方法」→「なんとしても、積極的に人並み以上の大活躍を覚悟しなければならぬ。」
面白いと思ったのは、3か所。
サラリーマンの割に巨額の寄付をしたために怪しまれたが、妻がきっちりと家計簿をつけていたために、その言いがかりを逃れることができた、という話。「お金がないから、家計簿をつける」という話でない、ところ。
「二割利食い」「十割益半分手放し」 銀行の金利よりいいと思ったら売る、または、買値の二倍になったら、半分売って、あとは、もともとなかったお金と一緒なので、減ろうが持ち続け、増えるときを待つというテク(?) そこまで行く方法が知りたいです。(待てばよい?)
「人生の幸福というものは、現在の生活自体より、むしろ、その生活の動きの方向が、上り坂か、下り坂か、上向きつつあるか、下向きつつあるかによって決定される」のは、確かに。上向きに感じられることをせねば、と、思った次第。
他にも財産を手放す方法など、子育てに関する話もあって、勉強になりました、的な内容でした。
(子育てに関する話)
「子孫の幸福と財産」→「幸福は決して親から譲ろうと思っても譲れるものでなく…幸福は各自、自分自身の努力と修養によってかち得られ、感じられるもので、ただ教育とか財産さえ与えてやれば達成できるものではない。健康も大切、教育も大切…財産だけは全く不用で、一生涯たえざる、精進向上の気魄、努力奮闘の精神であって、これこそ生活習慣の中に十分染み込ませることである。」
ふむふむ。今も昔も一緒ですね…。
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