本の感想 「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」

著者の新井先生が美人で、「東大ロボ」の話題でテレビに出ているのを見ていて、「東大ロボは、その後どうなったのか知りたい」と思って読んでみました。

東大ロボのやり方

面白かったのが、「国語」と「英語」のお話。

「国語」はお手上げで、問題文と回答の文字の重複率によって回答するという荒業で、5割の正答率。

「英語」は、語彙を覚えさせて統計で処理するも「常識の壁」が破れず、正解率が上がらないという苦労話。

例えば「語彙整序問題」で、

①~⑥の語を並べて、適切な分を作れ

Maiko: Did you walk to Mary’s house from here in this hot weather?

Henry: Yes. I was thirsty when I arrived. So [ ] [ ] [ ] [ ] [ ] [ ] drink.

①asked ②cold ③for ④I ⑤something ⑥to

この問題を解くために、人間が駿台予備校発行の「基礎英文700文」を覚えて試験に挑むところ、AIには、10億単語、3300万文をAIに覚えさせたのに

So cold I asked something to drink.

と答えたそう(不正解)。AIのやり方は、それぞれのカッコ内に単語を当てはめた文章720通りを作って、インターネットで同じ文書がヒットした方が「正解」、と判断するようにしたため。英語チームがとった対応策は、「常識を教えることはせず」、「500億単語、19億文」を覚えさせたそうです。

AIの研究者でも「よい解き方」を一生懸命考えているわけのだけれど、

「暑いところ歩いていて、So coldは、ありえない」という「常識」をAIに教える方法が今はない、ので、こういう問題が難しいというお話でした。

と、いうわけで、この章を見ると「AIって万能ではないだなぁ」と実感。

リーディングスキルテスト(RST)の話

コンピューターに仕事を奪われるという危機感をお持ちの新井先生は、東大ロボのプロジェクトを2011年に始めたと同時に、日本数学会の教育委員長として「大学生数学基礎調査」を開始したそうです。その結果を受けて、大学生の読解力のなさに驚き、中高生向けのリーディングスキルテストを開発されたとのこと。

AIが国語をある意味あてずっぽうにやっているにも関わらず、それより成績の悪い中高生たちがいることがグラフで大量に示されています。本当に上位の大学に通っている子供たちしか、文書の意味を理解していない。

原因は、いろいろあるそうですが、「語彙」の不足で、わからない単語があると読み飛ばして読んで、意味を間違えるとか、「〇〇のうちの」と書いてある場合の計算方法がわからない、など、「言葉の使い方がわかっていない」とか「間違っている」ケースなどがあるそうです。

そこで、親である私が知りたい…

教科書を読めない子供たちを教科書を読めるようにする方法は「わからない」そうです。

「恐怖を植え付けられたけど、そこから抜け出すための、子育ての仕方がわからないわ…」と、本を買ったのに救われない感もありますが、

「常識」とかの、日常生活での積み重ねと、毎日学校から出される「音読」の宿題を親子ともに嫌がらずにすべきなのかな、と思ったりしました。

AI vs. 教科書が読めない子どもたち

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