本の感想 「0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる学ぶ人と育てる人のための教科書」

「自分で考えること、学び続けていくことが大切」、と、いう本の趣旨にも関わらず、「教科書」に「答え」を求めてしまう…。自分が「マニュアル世代」だなぁと思いますが、やっぱり不安、なので、読んでみました。

親としてできるのは、子供と一緒に体験することを流してしまうのではなく、一緒に観察して、一緒に疑問に思って、どうしてかな、そうかもね、違うかもね、正解なんてあるかもわからない、でも、やってみればわかるかも、みないな気持ちを作ってあげることが大切。
その時に、今の教育に不足している、ロジカルな話し方で、物理的なこと、芸術的なことに興味を抱ける視点を与える語りかけができるとよい、というお話。

先生ぽい視点で語られている「相手に理解させようとするプロセスには、いくつかの方法があります。」は、本「さあ、才能に目覚めよう STRENGTHS FINDER 2.0」を思い出しました。

本当に多忙な落合氏が、子育てに関わってる、と、いうことを本で出す、ということは、男性の読者がどう感じるのかが気になります。子育てをしていて思うのは、夫婦で子育てしているならば、ワンオペで子育てするよりも、両方の親がそれぞれ何かしら子供の教育に関わる方が、子供の経験の量に差が出ると思う、一方、ややこしい問題があるときや子育ての方針が違う夫婦で子育てをするならば、ワンオペの方が、いろいろ夫婦ですり合わせをしている時間でロスする分を子供との時間に振り分けられて経験の幅は少ないかもしれないけれど、深さは増す気もします。個人差、家庭差があり、一長一短なのかもしれませんが。

その他、気になったところは…

第1章 親が抱える「不安」に答えている章

第1章は、教育改革で、この先、何を子供に学ばせるとよいかなとか、大人がどう接していけばよいかということを答えてくれています。教科書なだけに、答え(落合先生の意見)が書かれています。

たとえば、「 Q プログラミングの早期教育は必要ですか? 」には、

プログラミングによる表現を根底で支える数学や物理、あるいは審美眼を養うためのアートといった普遍的な学問のほうに力を入れて学んだほうがよいかもしれません。

p. 28 プログラミングのスタートが早い人より、数学ができる人が有利
自分で考えずに、うのみにしてしまいそうです…。

第2章 落合陽一氏の生成過程は…

すでに、わが家では、まねできぬ域。そんなに「お稽古したい」と言う子どもじゃなかったし…と、言い訳しておきます。

第3章 STEM教育について

STEM教育は、Science、Technology、Engineering、Mathematicsの頭文字を取ったもので、それにArtを加えた各分野を重視した教育をしていこうというもの。

「晴天の空は青いのに夕焼けが赤いのはなぜ?」

「光の特性に由来する現象です。…青い光は散乱する性質があるので、太陽が高い晴天では…」

p. 164 現象を五感で感じ「なぜ?」と考える

物理が語れる親とであれば、語らいの中、いろいろに気づきをもてる子どもになります、という話。

子どもの「なぜなぜ」攻撃は、絶対説明に詰まるまで聞かれそうだし、「光の波長が…」と、小さい子どもに通じるように話せるのは、すごいレベル高。

私は、結構、適当な受け答えしてしまっていますが、うまい答えを思いつくと「ファンタジーっぽいわ」と思ったりして悦に入ってます… -_-)

もし、答えられないようなテーマについて子供に質問された時にどうするか?

p. 165 現象を五感で感じ「なぜ?」と考える

このタイミングこそが、「考え続ける」「問い続ける」ことができる人が育てられる瞬間とのこと。

ほっ

むしろ、わからないことを認めて、一緒に探索する姿勢があれば、100才まで学び続ける人を育てられるかもしれない、

と、最後の方に、希望が見えて、よかったな、と、思いました。

0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる 学ぶ人と育てる人のための教科書
0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる 学ぶ人と育てる人のための教科書